WindowsでUSキーボードを使用しようとすると、レジストリをいじったり、ドライバを切り替えないといけない。レジストリをいじるのがためらわれる場合、ULE4JISというアプリを使うと、アプリを起動するだけでUSキーボードが正しく使えるようになる。スタートアップに追加してPC起動時に自動で立ち上がるようにしておくと、USキーボードを不自由なく使える。

ULE4JISの良いところはアプリ起動で済む簡単さよりも、Caps lockでIMEのON / OFFを切り替えることが出来る点だと思う。
普通のJISキーボードをWindowsで使用すると、Caps lockでかな入力と英数入力を切り替えられる。日本人がプログラムを書くときは、かなりの頻度で日本語と英語を切り替えるので、USキーボードを使用していたとしてもCaps lockという押しやすい位置でIMEのON / OFFを切り替えられる動作をしてほしい。
MacであればUSキーボードを使っていてもOSの標準の設定変更機能(システムの環境設定 -> キーボード -> 入力操作 -> Caps lockの動作)でCaps lockをIMEの切り替えに割り当てられるが、Windowsでドライバの変更でUSキーボードを正しく使えるようにしても、Caps lockをIMEの切り替えに設定することができない。ドライバの変更で行なった場合は、Shift + Caps lockになってしまうが、かなと英数は頻繁に切り替えるので、1つのキーに割り当てたい。

ULE4JISは検索で見つけるのが難しく、「US配列」、「USキーボード」、「windows」などのキーワードを組み合わせても、出てくる情報はレジストリやドライバの話ばかり。ULE4JISはたまたま知ったのだが、WindowsでUSキーボードを使う方法として一番簡単なのでもっと検索上位に来てほしい。
ULE4JISを検索で見つけるには上記キーワードとともに「常駐」や「アプリ」というキーワードをつけてあげると良い。

ちなみに2017年時点でWindows10までのOSで正常に動作していることが確認できた。ただ画面ロックから復帰するときなどたまにULE4JISが起動しているのにJIS配列に戻ってしまうことがある。対策として、以下のbatスクリプトを用意して、ショートカットをタスクバーに配置し、すぐに再起動できるようにした。

taskkill /fi "imagename eq ULE4JIS.exe"
start C:\Users\%USERNAME%\Desktop\ule4jis10r2\Ule4Jis.exe

exit